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キャンプツアーの開催地、
大明(デミョン)へ向けて、
私たちはホテルを出発しました。

それぞれバスに乗り込み、
リゾート地を目指します。

ちょうどその頃の韓国は連休中だったそうで、

「今日は道路がものすごく渋滞します」

と運転手さんがおっしゃっていました。

本当は途中、
いろいろな名所を案内しながら行く予定だったそうなのですが、

「そんなことをしていたら大変なことになります」

ということで、

「皆さん、よろしいですか?
今日は寄り道せず、このまま向かいます」

と、
バスガイドさんから説明がありました。

私たちはもちろん、

「よろしくお願いします」

とお願いしました。

そして、
なんと私たちのバスだけが、
キャンプツアーの会場となるリゾートホテルへ、
早く到着したのです。

後から聞くと、
他のバスは大渋滞に巻き込まれていたそうでした。

長時間バスの中で過ごし、
疲れてしまった方も多かったそうです。

でも私たちは、
ホテル前の大きな広場で、
ゆっくり過ごすことができました。

夕方から始まるイベントに向けて、
グループごとに応援の振り付けを考えたり、
出し物の相談をしたり。

でも途中から、
みんな広場で寝転がったり、
空を見上げたり、
山を眺めたりしていました。


山の空気を思い出すような花でした

「ああ、今韓国に来ているんだなぁ」

そんな気持ちで、
のんびり過ごしていたのを覚えています。

今思うと、
韓国の空は、
日本の空と少し違っていました。

何と言えばいいのでしょう。

少し低いような、
空気が近いような、
そんな不思議な感覚がありました。


湿り気を含んだ空気が、どこか韓国の山を思わせました

途中、
ドライブインにも立ち寄りました。

そこで私は、
食べたかった韓国のおうどんをいただきました。

すると、
キムチは食べ放題なのです。

ご飯も、
お漬物も、
「どうぞたくさん召し上がってください」
という雰囲気でした。

その時も私は、

「なんて豊かな国なんだろう」

と思いました。

日本では、
なかなかこういう感覚はありませんでした。

そして、
冬のソナタの撮影場所を訪ねた後は、
夕方近くにソウル市内のホテルへ戻りました。

そこで少し着替えてから、
同じホテルになったファンの方たちと一緒に、
夕食へ出かけました。

「せっかくだから韓国料理にしましょう」

ということになり、
にぎやかなお店へ入りました。

すると、
次から次へと、
韓国料理が運ばれてくるのです。

最初は喜んでいたのですが、
途中から本当に食べきれなくなってしまいました。

「もう大丈夫です」

と言うと、
お店の方が笑いながら、

「そういうわけにはいきません」

と、
また新しいお料理を運んで来られるのです。

隣の席には、
日本人のご家族がいらしたのですが、

「そうなんだよなぁ、食べきれないんだよね」

という声が聞こえてきました。

ああ、
みんな同じことを思っているんだなぁ、
と、
思わず笑ってしまいました。

でもせっかくなので、
少しずつでも、
いろいろなお料理を味わうことにしました。

あの頃の韓国は、
本当に活気に満ち溢れていました。

2009年。

ちょうど韓流ブームの真っ最中でした。

街には日本人観光客が溢れていて、
韓国へ行っても、
日本人の方ばかり見かけるほどでした。

だからあの頃の韓国は、

「韓国」

というより、

「韓国と日本人観光客が一緒に作っていた空気」

だったような気がします。

私もその渦の中にいて、
ただただ、
その賑やかさと豊かさに包まれていました。

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