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あの頃、私を支えてくれたもの

父が突然病に倒れ、私の生活は大きく変わりました。
それまで普通の会社員として、それなりに頑張り、それなりに楽しんでいた日々が、一変したのです。

定年まであと5年。
仕事は続けながらも、心の中は不安でいっぱいでした。
まるで舵のない船に乗っているような感覚でした。

そんな時に出会ったのが、クォン・サンウさんのドラマでした。

財閥の家に生まれた主人公。
華やかで、豊かで、まるで別世界のような物語。

けれどその中には、大きな病気や事故、避けられない悲しみが描かれていました。
どれほど恵まれていても、人生には試練があるのだと知りました。

そして何より、
主人公の素直さに、私は心を打たれました。

不安な日々の中でそのドラマを見ているうちに、
私の心に、そっと小さな灯りがともったように感じました。

それから16年。
私は日本や韓国でのファンミーティングに何度も参加しました。
一人で韓国へ旅をしたこともあります。

中でも忘れられないのは、
クォン・サンウさんと一緒に過ごした、リゾートでのイベントです。

運動会のような企画で、
韓国式のラジオ体操から始まり、さまざまなゲームを楽しみました。

最後には、クォン・サンウさんに関する○×クイズ。
私は最後まで残り、全問正解することができました。

そして、
ご本人からハイタッチをしていただいたのです。

あの瞬間の嬉しさは、今でも忘れられません。

夜にはディナーがあり、
さらに一人一人の部屋を回って、プレゼントを手渡してくださいました。

短い時間でしたが、
「ありがとう」と言ってくださったその声は、今も心に残っています。

会社では、年に一度、1週間の連続休暇を取る制度がありました。
私は必ず、その期間を韓国のファンミーティングに合わせていました。

帰国すると、上司や後輩が言ってくれました。

「輝いていますね」
「元気になってますね」

その言葉を聞くたびに、
「また頑張ろう」と思えたのです。

父がいなくなったあと、
私は決めていたことがありました。

仕事をやめないこと。
そして、自分の人生を人のせいにしないこと。

その支えになってくれたのが、
クォン・サンウさんでした。

もし出会っていなかったら、
私は会社を辞めていたかもしれません。

そして、今の自分はいなかったと思います。

あの時、支えてくださった上司の方、
そして後輩の皆さん。

本当にありがとうございました。

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