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サンウさんは、ドラマや映画の撮影とファンミーティングの日程が重なることもよくありました。

それでも毎年、日本か韓国で必ずファンミーティングを開いてくださいました。

撮影現場では、

「日本でファンミーティングがあるので行ってきます」

と話されるそうです。

すると共演の俳優さんや監督さんが驚かれるのだとか。

ファンミーティングといえば、人気上昇中の若いアーティストやK-POPグループが行うものという印象があります。

けれどもサンウさんの場合は少し違いました。

爆発的な韓流ブームの時代を経て、俳優として確かな地位を築かれた今もなお、毎年続いているのです。

そのことを話すと、

「それはすごいことなんだね」

と撮影仲間の方々から言われるそうです。

そしてサンウさんは、少し誇らしそうに、

「もう十何年も続いているんだよ」

とおっしゃるのでした。

ファンミーティングでは、

「このために何日も徹夜で撮影してきました」

「飛行機の中と、日本に着いてからは爆睡しました」

と笑いながら話されることもありました。

そして最後には必ず、

「皆さんに会えて力をもらいました。明日韓国へ帰って、また撮影を頑張ります」

とおっしゃるのです。

私たちの方こそ、たくさんの力をいただいていたのですが、その言葉を聞くたびに嬉しくなりました。

長い年月が流れる中で、

「皆さんは家族以上の方々です」

という言葉もよく聞くようになりました。

最初はファンサービスの言葉かもしれないと思っていました。

けれども年を重ねるごとに、その言葉はとても自然で、しみじみとしたものになっていったように感じます。

私たちもまた同じ気持ちだったからこそ、多くの方々が毎年集い続けていたのだと思います。

当時は東京と大阪の二会場で行われることも多く、私も両方参加した時期がありました。

新幹線で大阪へ向かう時間は、いつも心が躍りました。

全国各地からファンの皆さんが集まってくるのです。

名古屋を過ぎる頃には、

「きっと今、この列車にもファンの方が乗っているんだろうな」

そんなことを考えていました。

ある時のことです。

サンウさんも東京から大阪へ新幹線で移動されると聞いていました。

もしかしたら同じ列車になるかもしれない。

そんな淡い期待を抱きながら、私は新神戸駅で降りました。

すると出口付近に、たくさんのファンの方々が静かに並んでいました。

有名なブロガーさんのお姿もありました。

皆さん本当に穏やかで、上品で、静かに待っておられたのです。

私も最後尾に加わりました。

すると数分後。

サンウさんが現れました。

あの独特のオーラをまといながら、手を振って歩いて来られたのです。

歓声というより、温かな空気が広がりました。

皆さん本当に静かでした。

大好きな人を迎える喜びを、それぞれの胸の中で大切に抱いているようでした。

後で分かったのですが、私と同じ列車ではなく、少し後の速い新幹線だったようです。

それでも、その数分の偶然のおかげで、思いがけない再会のような時間をいただきました。

今振り返ると、サンウさんとの思い出だけではありません。

その場に集っていた多くのファンの方々。

静かな微笑みを絶やさない方々。

長い年月を共に歩いてきた仲間たち。

そんな人々との出会いもまた、私にとって大切な宝物だったのだと思います。

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