今朝、洗面所に立っていると、外からひなママの大きな声が聞こえてきました。
最近は特に、ハシブトガラスとのコール合戦がよくあります。
テリトリーの問題なのかもしれませんし、相手の繁殖期とも重なっているのかもしれません。

小さな体のどこからあんな力強い声が出るのだろうと思うほど、ひなママは堂々と声を響かせています。
その声を聞きながら、私はふと2022年のことを思い出しました。
あの年の6月14日。
ひなママは大切な子どもを失いました。

そしてその年の11月には、長い間一緒に生きてきたギャーさんも姿を消しました。
立て続けに訪れた悲しい出来事でした。
それでも、ひなママは立ち止まりませんでした。
パパと一緒に守ってきたこの場所を守り続けました。
自分の子どもたちを守り続けました。
そして今では孫たちの世代まで見守っているように見えます。
今朝のコール合戦の中には、パパによく似た声も混じっていました。

私は思わず、
「あれは、ひなちゃんかな」
と思いました。
あの少しハスキーで優しい声。
小さい頃から大好きだった声です。
今では力強さも加わり、まるでひなママを支えるように一緒に声を上げています。
ひなちゃんは、小さい頃、本当にママが大好きでした。
いつもママのそばにいました。
けれど自然界には自然界のルールがあります。
親離れをしなければなりません。
離れては戻り、戻っては離れながら、少しずつ距離を覚えていきました。
それでも完全には離れませんでした。
見えないところで。
届くところで。
親の暮らしを邪魔しない場所で。
ずっと家族として生きてきたのだと思います。

オレンジ君も、ピンクちゃんも。
そしてその後に生まれたミラクルちゃん、みどりちゃん、リボンちゃんも。
みんなこの場所で命をつないできました。
私はあの頃、できる限り見守っていたつもりでした。
けれど今振り返ると、
もっと見ていられたかもしれない。
もっと一緒の時間を大切にできたかもしれない。
そんな思いもあります。
それでも、こうして今もひなママたちを見守れていることが嬉しいのです。
思えば私は、この何年もの間、ひなママからたくさんのことを教わってきました。
悲しいことがあっても前を向くこと。
守るべきものを守ること。
自分の役目を果たし続けること。
そして生きること。
私は強い人間ではありません。
けれど、ひなママを見ているうちに、ほんの少しだけ強くなれた気がしています。
だから今日は、この言葉を贈りたいと思います。
ひなママ。
ありがとう。

そして、あの日天国へ旅立った小さな命へ。
あなたの存在は、今もこの場所に確かに続いています。
私はそう信じています。