今日はチョコちゃんとの夕方のお散歩で、久しぶりに金星さんにお会いしました。

西の空の高いところで、驚くほど大きく、明るく輝いていらっしゃいました。
富士山の上には、雄大で面白い形の雲さんがゆったりと浮かび、夕日を背に受けた赤い富士山が静かにその姿を見せています。
あまりにも美しい光景に、チョコちゃんと一緒に思わず立ち止まり、しばらく見とれてしまいました。

「今日も一番星を見つけましたよ。」
そう心の中で申し上げると、
「お体の具合はいかがですか。」
そんなふうに、金星さんが優しく微笑みかけてくださったような気がしました。
実は今日、大学時代の友人へ久しぶりに電話をしました。
お母様が介護生活に入られたと伺っていたので、お加減をお聞きしたかったのです。
友人は、
「介護が始まったので、いろいろ教えてね。」
と話してくださいました。
私も自分の経験からお伝えできることをお話ししましたが、逆に教えられることの方がたくさんありました。
訪問看護の日、リハビリの日、先生が来られる日…。
予定を組んでいくと、自分の自由な時間がほとんどなくなってしまうこともあるそうです。
そこで友人は、無理をしないようにサービスを一つ減らし、自分自身の時間も大切にするよう工夫されていました。
その姿勢がとても自然で、肩に力が入っていないのです。
お母様も、体調が優れない日は、
「今日はちょっといいです。」
とおっしゃるそうです。
すると看護師さんは、
「それでは今日は足湯だけにしましょうか。」
と、その日の体調に合わせて穏やかに対応してくださるそうです。
そのお話を聞きながら、母のことを思い出しました。
母も、お風呂の日になると、
「今日は具合が悪いから。」
と言うことがよくありました。
当時の私たちは、何とか入ってもらおうと説得したり、時には無理をお願いしたりしていました。
もちろん、その時は母のためを思って精いっぱいだったのですが、今日、友人のお話を聞いていて、もう少し母の気持ちに寄り添う方法もあったのかもしれない、と静かに振り返ることができました。
友人は、お母様が介護用ベッドを嫌がられたため、新品を購入されたそうです。
「そんなに高いものを買ったの?」
と思わず聞いてしまいましたが、友人は笑いながら話してくださいました。
その笑顔からは、お母様を大切に思う気持ちと、自分自身も無理をしすぎない穏やかな覚悟が伝わってきました。
今年は大学卒業五十周年。
さまざまな集まりも計画されているそうです。
秘書として勤務していた仲間との再会も予定されていましたが、お母様の体調を考え、参加できるかどうか分からない状況になりました。
すると仲間の皆さんは、
「それなら山形へ行こう。」
と考えてくださり、その後さらに状況が変わると、また別の方法を皆で考えてくださったそうです。
相手を思いやりながら、その時々に合わせて柔軟に形を変えていく。
そんな温かな人間関係にも心を打たれました。
今日の電話では、介護について私がお話ししたつもりでしたが、最後には私の方がたくさんのことを学ばせていただきました。
介護する人も、介護される人も、お互いを尊重し、自分自身も大切にする。
その積み重ねが、長い介護生活を穏やかに支えていくのかもしれません。
夕暮れの西の空で優しく輝く金星さんを見上げながら、そんなことを静かに考えた一日でした。
今日の出会いと学びに、心から感謝いたします。
