今年の夏、お盆のお供えをするために、久しぶりにきちんと献立を考えました。

中日のお供えは、白いご飯とお味噌汁。
お味噌汁のおだしは利尻昆布でとり、お茄子とお豆腐を入れました。
そして、小松菜をほんの少しレンジで加熱して作ったおひたしと、黄金色に輝く沢庵。
精進料理ですので、かつおだしなどは使いません。
お供えしたものと同じ食事を、私もいただきました。
白いご飯に、利尻昆布のおだしがきいたお味噌汁。
小松菜のおひたしが、なんともおいしい。
そして沢庵もおいしい。
一つ一つはとても素朴なものなのに、いただいているうちに、
「日本人に生まれてよかったなあ」
と、しみじみ思いました。
毎日暑い日が続いていますが、考えてみると、私は最近このような和風の食事をほとんど整えていませんでした。
普段、私がよくブランチにするのは、トーストに両面焼きの卵。
そこにレタス、きゅうりの輪切り、トマト、黄色と赤のパプリカのサラダ、そしてチーズを添えます。
マヨネーズやケチャップも使います。

これはこれで私の大好きなメニューで、いただくと午後いっぱいまで元気に過ごせるような、私にとってはとても力強い食事です。
けれど今回、お盆のお供えをきっかけに、和食の素晴らしさにすっかり魅了されました。
高野豆腐や白ごま、生しいたけなど、今まであまり買わなかった和風の食材も少しずつ買ってきました。
そうすると不思議です。
夕食の献立を考える時にも、使えるものが増えてきました。
もちろん和食だけではなく、食材によってはイタリアンにも使えます。
少しずつ違う食材が家にあるだけで、食卓がずいぶん賑やかになることにも気がつきました。
昔から日本では、こうしていろいろな食材を揃え、毎日ご飯を炊き、お味噌汁を作って食べてきたのだなあと思います。
高野豆腐も、ごまも、昆布も、お豆腐も、季節のお野菜も。
派手ではないけれど、いろいろなものを少しずついただく。
なんて豊かな食文化なのだろうと思いました。
お盆が終わった今朝、突然お味噌汁が飲みたくなりました。
そこで朝から、久しぶりにお味噌汁を作りました。
今日も利尻昆布でおだしをとって、お豆腐とわかめ。
そこに卵を一つ、ちょっと落としてみました。
そして、いつもの定番のサラダ。
今日はレタスときゅうりです。
とても簡単な朝ご飯です。
でも作りながら、
「こんなに簡単にできるのに、どうして今までやらなかったのかな」
と思いました。
やったことがない時には、大変な作業のように思えることも、いったんやり始めてみると、案外そうでもありません。
お味噌汁を作ることも、今の私には少し身近なものになりました。
今朝もご飯をおいしくいただきました。
そして今は、自分で淹れたドリップコーヒーに氷を入れて、アイスコーヒーを飲みながら、このブログを書いています。
お盆のお供えから始まった、小さな食卓の変化。
利尻昆布のおだしの爽やかなお味噌汁。
白いご飯。
小松菜のおひたし。
黄金色の沢庵。
ほんの少し前まで、こんな食事にこれほど心を動かされるとは思ってもいませんでした。
新しいものを知ったというよりも、ずっと昔から日本の暮らしの中にあったものに、私は今、あらためて出会ったのかもしれません。
そんなことを思いながら、冷たいアイスコーヒーをいただく夏の午後です。
ありがとうございます。
I’m truly grateful.