いよいよ初夏になりました。
チョコちゃんと午前中のお散歩に出かけ、富士山へ続くいつもの道を歩いていると、お花様の向こうに夏らしい青空が広がっていました。
思わず、
「うわー、夏だ!うれしい!」
と声が出てしまいました。

朝早くから太陽様がぐんぐんと昇り、お洗濯物も二時間ほどですっかり乾いてしまいます。
久しぶりに、明るい日差しに包まれた一日でした。
そんな中、今日はリボン一家にも大きな発見がありました。
この数日、我が家では植木屋さんがお庭のお手入れに入り、いつもの生活の流れとは少し違う毎日でした。
そのため、私もいつものようにリボン一家をじっくり観察することができませんでした。
気がつくと、一羽だけ見慣れないほど首の細いカラスさんが来るようになっていました。

「あれ? リボンパパはどこへ行ったの?」
「この細っぽい子は誰?」
そんなことばかり考えていました。

もしかしたら、リボンパパはいなくなってしまったのではないか。
リボンママもいなくなってしまって、ひなママたちと一緒に暮らし始めたのかしら。
そんなことまで想像してしまいました。
ところがお昼頃、門へ行ってみると、いつものように門の上には一羽のカラスさんがいました。
私はじっと見つめました。
もしかしたら細っぽい方がママなのかもしれないと思っていたからです。
でも違いました。
門の上にいたのは、首まわりがまだふっくらとした、いつものリボンママでした。
そこへ、首の細くなったカラスさんが飛んできました。
そして最後にリボンちゃんがやって来ました。
その瞬間、私は驚きました。
細っぽいカラスさんがズプリームを食べていると、リボンちゃんが赤い口を開けて、
「ギャー、ギャー」
と元気よく鳴いたのです。
すると、その細っぽいカラスさんは少し横へ退きました。
そしてリボンちゃんが、その場所で食べ始めたのです。
「あら、もう自分でこんなにしっかり食べられるんだ。」
そう思うと、本当に頼もしく感じました。
食べ終わると、お水を飲みに行き、大好きなバードバスへ飛び移って、ゆっくり水を飲み、また戻ってきました。

この時点では、まだ首の細いカラスさんが誰なのかは分かりませんでした。
そして、その答えがほぼ確実になったのは夕方でした。
私が外へ出ると、一羽のハシボソガラスが私の姿を見て、大きく力強いコールをしました。
家族への招集のコールでした。
すると、その声に応えるように、首の細いカラスさんが飛んできました。
どこか弱々しく見えます。
続いてリボンちゃんがやって来ました。
三羽が並んだ瞬間、
「あっ、いつものリボン一家だ。」
と思いました。

その直後でした。
力強くコールしていたカラスさんが、首の細いカラスさんの方へ顔を向け、優しく羽づくろいを始めたのです。
「わっ、ママだ。」
「ママがパパの羽づくろいをしている。」
そして、その様子をリボンちゃんが静かに見つめています。
知らないカラス同士ではありません。
コールがあり、一羽が飛んできて、最後にリボンちゃんが合流する。
いつものリボン一家そのものでした。
その姿を見て、ようやく安心しました。
よく見ると、リボンママも首まわりは少し換羽が始まっています。
でもパパほどではありません。
まだふっくらとしていて、いつもの優しいママの姿です。
一方のパパは、本当に細く見えます。
まるでリボンちゃんよりも細くなってしまったようです。
本で読んだことがあります。
鳥は体調が良いほど換羽が一気に進み、美しい新しい羽へと生え変わるそうです。
逆に体調が良くないと、ゆっくりとしか換羽は進みません。
そう思うと、リボンパパは今、とても元気だからこそ、一気に換羽が進んでいるのでしょう。
きっとこれから美しい羽がそろい、またいつもの堂々としたリボンパパの姿に戻るのでしょう。
そしてもう一つ、今日感じたことがあります。
リボンちゃんは本当に大きくなりました。
以前は大きなパパの後ろで、ご飯を待っていた子です。
ところが今日は、換羽中で控えめになったパパを押しのけるようにして、自分でしっかり食べていました。
その姿に、リボンちゃんの成長を感じました。

換羽中のパパは、どこか遠慮がちです。
そこへリボンママが寄り添い、優しく羽づくろいをして励ましているようにも見えました。
家族というものは、こんなふうに支え合うものなのですね。
今のところ、私の結論は一つです。
あの首の細い換羽中のカラスさんは、やはりリボンパパです。
これからもしばらくは、この見解で静かに見守っていこうと思います。
I’m truly grateful.