8月16日。
今日はお盆の終わりの日です。
毎日のようにスコールのような雨が降り、夕方になると西の空には大きな雲様が広がっています。
富士山の麓あたりにも、いつもたくさんの雲様。
そして今、金星さんは西の空のずいぶん低いところまで下りていらっしゃいます。
昨日もチョコちゃんと一緒に、いつもの見晴らし台へ行きました。
アークトゥルスさんは、西の空高く、頭上近くで明るく輝いていらっしゃいました。
けれど、金星さんはいらっしゃいません。
いえ、本当はいらっしゃるのです。
ただ、今の金星さんがいらっしゃる低い空には、いつも大きな雲様がかかっています。
いくら明るい金星さんでも、あの雲様の向こうでは、なかなかお姿を見ることができません。
昨日は三日月様のお姿も見えませんでした。
ふっと思いました。
ああ、2026年の宵の明星さんとの時間も、そろそろ終わりなんだなあ、と。
今年の春。
5月の頃には、夕方になると当たり前のように金星さんがいらして、木星さんもいらっしゃいました。

やがて木星さんたちのお姿が見えなくなり、
「これからは金星さんとの夏なんだ」
私はそう思って、とても楽しみにしていました。

バードバスのお水替えをしている時、北西の空に金星さんが輝いていらしたこともありました。

嬉しくて、
「金星さん、今日も一番星見つけた」
そんなふうにお話ししました

そして私は、なぜかその時間がずっと続くような気がしていました。
明日も。
明後日も。
その次の日も。
夕方になれば、また金星さんにお会いできる。
そんな気持ちでいたのです。
ところが今年は、6月、7月、8月と、本当にお星様にお会いできない日が続きました。

雨。
雲。
また雨。
ベガさんやアークトゥルスさんのように空高くいらっしゃるお星様には、時々お会いできても、その下にいらっしゃるお星様たちは、ほとんど雲様の向こうです。
こんな夏になるとは、春には想像もしていませんでした。
でも、これが2026年の夏の空だったのですね。
思えば、オリオン座さんとのお別れの時もそうでした。
まだまだお会いできると思っていたのに、春のおぼろの空に少しずつ隠れて、気がつけばお別れの時が来ていました。
お星様とのお別れというのは、
「今日でおしまいですよ」
とは教えてくれません。
また明日も会えると思っているうちに、いつの間にか季節が進み、お姿が見えなくなっているのです。
昨年の夏は、今年とはまったく違いました。
昨年、金星さんは明けの明星さんでした。
私は夜明けの30分ほど前に起きて、早朝の空を眺めていました。
オリオン座さんにもお会いしました。
春の大三角さんや北斗七星さんも、澄み切った早朝の空にはっきりと見えて、毎朝のように空を見上げることが楽しくて仕方ありませんでした。
その季節の夕空ではなかなか見られないお星様たちに、早朝ならお会いできる。
それが昨年の真夏の楽しみでした。
今年は違います。
金星さんが宵の明星さんでいらしたので、早朝に起きなくてもいい。

いつもの一日を過ごして、夕方になったらチョコちゃんとお散歩へ行く。
そして、
「金星さん、一番星見つけた」
そう言えることが、とても嬉しかったのです。
けれど、その時間も終わりへ向かっています。
少し気持ちを切り替えようと思います。
もう、お会いできないかもしれない。
そう思っておけばいいのです。
そして、それでも毎日、チョコちゃんと見晴らし台を歩いてみようと思います。
雨が降っても。
大きな雲様がいても。
もしかしたら、ほんの少し雲様が途切れて、
その小さな隙間から、
とても明るい金星さんが、
「ここにいますよ」
と輝いてくださるかもしれません。
そんなサプライズが一度でもあったら、どんなに嬉しいことでしょう。
だから、最後まで見に行ってみます。
今日、8月16日。
まだ真夏のはずなのに、私はどこかに秋の気配を感じています。
つい先日、「夏万歳」とブログに書いたばかりでした。
7月の終わりから8月の初め。
あの頃は、本当に素晴らしい夏日和でした。
けれど季節は、私が気づかないところで、もう次へ向かっているようです。
もうすぐ秋の星座さんたちも、少しずつ空へやって来るでしょう。
2026年の宵の明星さん。
思い描いていたような「金星さんとの夏」にはならなかったけれど、
雨の日も、
雲様に隠れていた日も、
見えない空の向こうには、ずっと金星さんがいらっしゃいました。
そして私は、何度も西の空を見上げました。
それもまた、
2026年の金星さんとの夏だったのだと思います。

まだ、お別れは言いません。
チョコちゃんと、もう少しだけ西の空を見に行きます。
もしかしたら金星さんが、
雲様の小さな隙間から、
もう一度だけ、
きらりと笑ってくださるかもしれませんから。
I’m truly grateful.