最近、ひとつ気がついたことがあります。
今年の金星さんは、
去年と見え方がかなり違うのです。
2024年の秋から冬にかけて、
私が初めて「宵の明星」をはっきり意識した頃。
金星さんは、
まだ空が明るいうちから、
南西の高い空に輝いていました。
スーパーへ買い物へ行く時も、
夕方ウォーキングをしている時も、
「あ、1番星だ」
とすぐわかるほどでした。
その頃の私は、
朝のウォーキングをよくしていましたが、
行けない日は夕方歩くこともありました。
そうすると、
まだ青さの残る空の高いところに、
金星さんが明るく輝いているのです。
洗濯物を取り込みながらベランダを見ると、
まだそこにいらっしゃる。
少し夕闇が迫ってからチョコちゃんのお散歩へ行くと、
今度は桜並木の向こう、
家々の屋根の上へ少しずつ下がっている。
さらに夜が始まり、
「もう下がってしまったかしら」
と思いながらベランダへ出ると、
本当に今まさに沈もうとしている金星さんが、
最後の光を放っていたりしました。
午後から夕方、
そして夜の始まりまで。
こんなにも長い時間、
日常生活のそばにいてくださることが、
私はとても嬉しかったのです。
ところが今年は違います。
今年の金星さんは、
かなり暗くなってから、
西北の低い空に現れます。
しかも、
しばらくするとそのまま沈んでしまいます。
私はずっと、
「今年はどうしてこんなに低いのだろう」
と思っていました。
なかなか高い位置まで上がってこないのです。
そして今日、
少し調べてみて、
ようやくわかりました。
やはり年によって、
見え方の軌道がかなり違うのですね。
2024年の軌跡を見ると、
本当に私の記憶通りでした。
あの頃の金星さんは、
高い位置を長く動いていたので、
どこにいても見つけやすかったのです。
だから私は、
あんなにも長い時間、
毎日の生活の中で、
自然に金星さんと一緒に過ごしていたのでしょう。
今年は、
低い位置を移動しながら、
そのまま9月頃には下がっていくようです。
でも、
もしかしたらまた何年か後に、
2024年のような美しい見え方の年が来るのかもしれません。
そう思うと、
なんだか少し嬉しくなりました。
追いかければ追いかけるほど、
同じ空は二度と来ないのだと感じます。
毎年同じように見えても、
少しずつ違う。
お星様たちも、
その年ごとの時間を生きているのですね。
そして今日、
私はふと思いました。
「今あるこの見え方を、
ちゃんと楽しめばいいのだ」
と。
高く長く輝く年もあれば、
低い空を静かに進む年もある。
それでも、
その時その時にしかない光景があります。
今は、
今年の金星さんとの時間を、
大切に過ごそうと思います。
少しずつ南へ移っていくようですので、
もしかしたらこれから、
ベランダからも見やすくなるかもしれません。
今日、
そんなことを知りました。
まるで金星さんが、
「同じことは二度とないからこそ、
今を大切に」
と語りかけてくださっているような気がしました。
