私は、もう木星さんとはしばらくお会いできないのではないかと思っていました。
ところが先日、バードバスのお水を替えていた時のことです。
ふと顔を上げると、美しく輝く金星さん。
そして、その右下には木星さんがいらっしゃいました。

思わず驚いてしまいました。
今までずっと、高い空では木星さんが大きく輝き、その下で金星さんが静かに光っていました。
ところが、いつの間にかお二人の位置が逆転していたのです。

私たちの家から見える空では、低い場所は雲が集まりやすくなります。
高い空にいらした頃の木星さんは、その大きな輝きをそのまま私たちに届けてくださいました。
でも今は違います。
高い空へ移った金星さんは、以前にも増して美しく輝き、
木星さんは、雲の向こうで控えめな光となって私の目に映りました。
その姿を見た時、少し寂しい気持ちになりました。
金星さんが夕方の空から姿を消していた頃、
夜空ではいつも木星さんが私を迎えてくださいました。
オリオン座さんが輝く冬の夜も、
春になって星座が少しずつ西へ移っていく頃も、
木星さんはいつも高い空から夜を照らしてくださいました。
そして、金星さんが戻って来られても、
すぐに「はい、バトンタッチ」というわけではありませんでした。
しばらくの間は、
木星さんが高い空で見守り、
その下で金星さんが「お久しぶりです」と静かに輝いていらっしゃいました。
だからこそ、お二人が近づき、
やがて位置が逆転していく様子を見ていると、
「ああ、本当に季節が進んでいるんだな」
と感じたのです。
あの日、雲の向こうで控えめに輝く木星さんを見た時、
「またね。」
と言ってくださったような気がしました。

この冬、夜空で私に寄り添ってくださったこと。
金星さんに会えない時間を、一緒に楽しんでくださったこと。
私は、そのことを忘れません。
また季節が巡れば、きっとお会いできます。
それまで、どうぞお元気で。

I’m truly grateful.