カラスやお花、星の観察など、日々の小さな気づきを記録しています。

月様が「大丈夫ですよ」と微笑んでくださった夕暮れ

最近、金星さんが西の山々へ沈まれる時間が、ずいぶん早くなってきました。

そしてとうとう今日は、太陽様よりも少し早く沈まれる時間になりました。

毎日のように夕方、西の空へご挨拶に行っていた私にとっては、何とも言えない寂しさがあります。

そんな今、そっと励ましてくださっているのが、月様です。

10月9日の早朝。

少し早く起きた私は、新月様を間近に控えた細い月様にお会いすることができました。

2026年10月9日4時43分夜明け前の東の空に月様

新月様が近くなると、月様にお会いできる時間はどんどん朝方へ移っていきます。

夜遅くに2階のベランダから見えることもあれば、少しすると早朝にしかお会いできなくなる。

そして、その早朝の時間さえ、ほんの少し経つだけでまた変わっていきます。

星空というものは、私たちから見ると雄大で、ゆっくり、ゆっくり動いているように感じます。

けれども実際には、

「あっ。」

と思っている間にも、空の景色はどんどん変わっていきます。

毎日の家事をしていたり、何かに追われていたり。

そんな時、ふっと手を止めて空を見上げた瞬間、思いがけず月様にお会いすることがあります。

「どうして今、この場所に?」

と一瞬思うのですが、よく考えれば、もちろんそこにはきちんと理由があります。

季節によって日没の時刻も違えば、月様の出ていらっしゃる場所も時刻も違います。

昔撮った写真を見返して、

「この時間なのに、まだこんなに明るかったんだ。」

と思うこともあります。

2025年11月29日16時18分 東南の空高く、月様がいらっしゃいました。

夏の午後5時は、まだまだ昼間のようです。

けれども秋になると、同じ午後5時でも空の表情はまるで違います。

空を見続けていると、季節そのものが時間の中に見えてくるような気がします。

そして今月、金星さんは内合へ向かっています。

宵の明星としての季節を終え、しばらくすると、今度は明けの明星として朝の空へ戻っていらっしゃいます。

その前に、できるだけご挨拶したくて、私は日没前になると西の空を見に行っています。

2026年10月13日17時10分見晴らし台からの富士山

素人ながら、空を眺めながら思います。

夕方、太陽様が沈まれたあとも、その場所に金星さんがいらっしゃるからこそ、暗くなっていく空の中で輝く姿を見ることができる。

反対に、太陽様より先に沈まれてしまえば、夕方の空ではもうお会いできない。

そして朝は、太陽様より先に昇っていらっしゃれば、日の出前の空でお会いすることができる。

地球の自転や公転、そして天体の位置関係によって起きていることですが、私たちが地上から眺めていると、そんなふうに感じられます。

その理屈を少しずつ知ることも嬉しい。

でも同時に、実際に空を見上げて、

「今日はもう見えないんだ。」

「今朝はここにいるんだ。」

と体で感じることも、私にはとても大切です。

10月9日の早朝、久しぶりにお会いできた細い月様。

本当に嬉しかったです。

ここしばらく雨や曇りの日が多く、月様にも金星さんにも、なかなか思うようにお会いできませんでした。

ですから、その細い月様を見つけた時、心がふっと緩んだような気がしました。

2026年10月9日、5時1分 東の空に、月様、レグルスさん、木星さん

月様の上には、獅子座のレグルスさん。

そして木星さんも輝いていました。

木星さんにお会いするのも久しぶりでした。

少し早起きをすれば、今の季節は木星さんやオリオン座さんなど、冬へ向かう星々にもお会いできます。

そして、新月様を越えると。

月様は今度は夕方の西の空へ戻っていらっしゃいます。

これが、私はとても嬉しいのです。

新月様へ向かって細くなり、やがて見えなくなった月様が、今度は三日月様になって夕方の空へ戻ってくる。

「これからですよ。」

とおっしゃっているように感じます。

月様は、お天気が多少悪くても存在感があります。

雲様の向こうで、傘をかぶったようにぼんやり見えることもあります。

ほかのお星様が見えない夜でも、月様にはお会いできることがあります。

それだけで、ほっとします。

そして10月13日。

新月様は10月11日でしたから、ちょうど三日月様の頃でした。

17時36分。

見晴らし台へ行きました。

その少し前まで、私はいつものように西の空を見ながら、

「今日もこんなことがありました。」

と、金星さんがいらっしゃるであろう方向に少しお話をしていました。

2026年10月13日17時11分見晴らし台で、金星さんのいらっしゃる方向です

金星さんはもう、夕方には見えにくくなっています。

それでも、その場所にいらっしゃると思うと、ご挨拶をしたくなります。

一枚だけ写真を撮り、その場を離れました。

ところが、そのあとです。

ふと空を見ると、

同じ方向に、三日月様が現れていらっしゃいました。

Stellariumで確認してみると、本当に金星さんが沈まれていった方向と重なるような場所でした。

嬉しくて、胸がいっぱいになりました。

「月様……。」

思わずそう呼びかけたくなるほどでした。

その日は、日没の頃には雲様が多く、見晴らし台に来ていたカメラを持った方たちも、

「今日はここまでかな。」

というように、だんだん帰っていかれました。

私も一度は家へ戻り、バードバスのお水替えをしていました。

けれども、そのあと西の空が急に美しくなったのです。

オレンジ色の光が、雲様の向こうからもう一度広がり始めました。

「えっ。」

と思って、小走りで見晴らし台へ向かいました。

そこには、美しい三日月様。

そして右側には、富士山の後ろに残るオレンジ色の夕焼け。

2026年10月13日17時36分三日月様

もう夕焼けは終わったと思っていたのに、日没から時間が経ってから、もう一度空が輝き始めたのです。

三日月様のお写真を撮り、

続けて富士山側の夕空も撮りました。

2026年10月13日17時37分富士山と夕焼け様です。左側に月様がいらっしゃいます。

忘れられない景色になりました。

そして翌日、10月14日。

今度はまだ早い時間です。

17時22分。

2階のベランダで洗濯物を取り込んでいると、南側のお宅の屋根の上に、月様がふっとお顔を出されました。

2026年10月14日17時22分ベランダから見た三日月様

昨日は、まるでミラクルのように見晴らし台でお会いした月様。

今日はもう、こんなに早い時間に、自宅からお会いできました。

それがまた嬉しくて。

月様というのは、本当に私の暮らしの中のいろいろな時間に現れてくださいます。

2026年5月19日19時30分、三日月様と金星さん バードバスのお水替えの時です。

金星さんを夢中で見ていた時にも、そばで静かに輝いていらっしゃいました。

2026年6月18日19時35分チョコちゃんとお散歩中見晴らし台から。月様と金星さんがいらっしゃいました。木星さんも小さくいらっしゃいます。

春からこれまで、お天気に恵まれた時には、三日月様と金星さんの美しいツーショットを何度も見ることができました。

毎月のように、

「今月もお二人に会えた。」

と思っていました。

2026年7月20日19時45分見晴らし台で三日月様と金星さんです。チョコちゃんとお散歩中です。

けれども今月は、三日月様だけです。

金星さんはいらっしゃいません。

そう思うと少し寂しくなりました。

でも月様を見ていると、

「大丈夫ですよ。」

と微笑んでくださっているような気がしました。

その言葉が、とても柔らかく心に届きました。

金星さんは、いなくなったわけではありません。

今はただ、次の場所へ向かっていらっしゃるだけ。

そして月様も、見えなくなる時があれば、また姿を変えて戻ってきてくださいます。

空を見ていると、

見えなくなることと、

いなくなることは、

同じではないのだと教えていただいているような気がします。

月様。

ありがとうございます。

私も、少しずつではありますが、元気に前へ進んでいきたいと思います。

すべてに感謝いたします。

I’m truly grateful.

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