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外見の向こう側にあったもの

先日、用事があり、いつものようにウォーキングを兼ねてコンビニへ行きました。
とても良いお天気の日でした。

アイスコーヒーを飲みながら、少しゆっくりしていましたら、お隣の席に中年の女性の方が座って食事をされていました。

思わず、
「今日はいいお天気ですね」
とお声掛けしました。

そうしましたら、
「これから鎌倉霊園へお墓参りに行くんです」
とおっしゃいました。

以前は横浜に住んでいらして、その頃にご家族のお墓が鎌倉霊園になったそうです。
その後、ご実家がこちらの住宅街の方へ移られ、ご本人も今はこちらに住みながら、派遣のお仕事をされているとのことでした。

お話しすると、とてもはきはきされていて、政治のお話などもされました。

ちょうど今、私たちの地域では市役所移転の話題があり、反対の声も多く出ています。
その方は、

「移転先の地域の方々は、きっと嬉しいんじゃないかと思うんです。やっぱり、みんな平等であるべきだから」

と静かにおっしゃっていました。

今の市役所は歴史ある場所にあり、多くの方が誇りを持っている場所です。
そのため、移転への反対もよく分かります。

でも、その方のお話を聞いていると、
「この方は、まっすぐに生きてこられたんだな」
と、自然に感じました。

そして、私がとても心を打たれたのは、その後の小さな行動でした。

食事を終えられると、テーブルをさっと拭き始められたのです。

私がアイスコーヒーを飲んでいた場所まで、ついでに拭いてくださいました。

「前は、コンビニの女性スタッフさんがよく清掃してらしたけれど、最近はそうでもないから、自分が使ったところだけでも綺麗にして帰るようになったんです」

とおっしゃっていました。

その姿を見て、私は頭が下がる思いがしました。

正直に書きますと、一見しただけでは、その方は少し生活に疲れているようにも見えました。
もし何も知らずにすれ違っただけだったら、外見だけで判断してしまっていたかもしれません。

でも、実際には、働き、自立し、静かに周囲を思いやりながら生きていらっしゃる方でした。

そして私は、ふと思いました。

人は、どうしても最初は外見で判断してしまいます。
だからこそ、最低限の清潔さや明るさ、整った雰囲気というものは、やはり大切なのかもしれないと。

私は以前、外へ出る時にはかなり気を遣う方でした。
でも最近は、その部分が少し緩んできていました。

以前、斎藤一人さんが、

「人はまず外見を見る。だから、お金をかけなくてもいいから、清潔にすること、髪を整えること、靴を綺麗にすることは大切なんだよ」

というようなお話をされていたのを思い出しました。

その方がどれほど素晴らしい考えを持っていても、最初の印象で伝わりにくくなることもある、と。

でも同時に、今日出会った女性のように、外見だけでは分からない誠実さや優しさを持った方も、世の中にはたくさんいらっしゃるのだと思いました。

人を簡単に判断しないこと。
そして、自分自身もまた、周囲が心地よく感じられるような清潔さや穏やかさを忘れずにいたいこと。

そんなことを、静かに考えさせていただいた時間でした。

あの女性に、これからも穏やかで幸せな日々がありますように。
心から、そう願っています。

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