2018年の6月の終わり頃のお話です。
ひなちゃんが巣立ちをして、
もう一ヶ月ほど経った頃でした。
ひなちゃんは、
南側のお向かいのお家の屋根の上で、
よく遊んでいました。
虫を取ったり、
飛ぶ練習をしたり。
パパがそばにいたり、
ママがそばにいたり。
私は時々、
庭からその様子を見ていました。
するとひなちゃん、
私が見ているのを感じていたのか、
羽をぱっと広げて、
さっと飛ぶのです。
「僕、こんなに上手に飛べるんだよ!」
そんなふうに、
見せてくれているようでした。
私は嬉しくて、
「ひなちゃん、見せてくれてありがとう。」
そんな気持ちになりました。
でも、
ひなママはというと、
まるでそんなこと気にもしていないように、
クールな顔で見ています。
その姿がまた、
おかしくて笑ってしまいました。
その日も、
ひなちゃんはパパと一緒に遊んでいました。
気がつくと、
もう夕方近くです。
18時45分頃だったと思います。
まだ少し明るいのですが、
そろそろ暗くなり始める時間でした。
すると、
どこからか、
ひなママの美しくて、
よく通る声が聞こえてきたのです。
「アー、アー、アー」
パパを呼んでいるようでした。
「もう暗くなるから、
そろそろ一緒にいましょうね。」
そんなふうに聞こえました。
すると、
パパは、
「ママ呼んでるから、
先に行くぞ。」
という感じで、
さっと飛んで行ってしまったのです。
ひなちゃんは、
「えっ、パパ行っちゃうの?
僕だけ怒られる!」
そんな感じで、
後からゆっくり飛んで行きました。
私はそれを見ながら、
思わず笑ってしまいました。
「パパも大きな子どもみたい。
ママ大変だなぁ。」
でもきっと、
パパはひなちゃんにとって、
とても良い遊び相手だったのでしょう。
だって二羽とも、
ひなママから、
「早く帰ってきなさい。」
と言われているようだったのですから。
それは、
2018年6月下旬の、
夕暮れ前の、
ギャーさん一家のひとコマでした。

ひなママとひなちゃん