カラスやお花、星の観察など、日々の小さな気づきを記録しています。

韓国でのファンミーティングで、
キャンプをしたことを書いたことがありました。

今回は、その帰り道での思い出です。

私たちのグループは、
翌日に日本へ帰る予定でした。

そのため、
リゾート地からソウル市内へ戻る途中、
少しゆっくりした時間がありました。

すると、
バスガイドさんとバス会社の方が、

「ちょうど帰り道なので、“冬のソナタ”の撮影場所へ寄りましょう」

と提案してくださいました。

みんなで顔を見合わせました。

だって、
このバスに乗っているのは、
クォン・サンウさんのファンです。

ヨン様のファンツアーではないのです。

でも、
もちろん断る理由もありません。

私自身も、
「冬のソナタ」は全部見ていましたし、
とても心に残る作品でした。

その中でも、
学生時代の主人公たちが、
雪の降るクリスマスの日に待ち合わせをする場面があります。

本当に美しく、
印象的なシーンでした。

ところが、
「ここです」と案内された場所は、

驚くほど静かな、
少し寂れた通りでした。

日本でも、
ここまで人通りの少ない場所は珍しいのではと思うほどでした。

でも、
そこに立っている塔を見た瞬間、

「ああ、本当にここだったんだ」

と思いました。

そして私は、
場所そのものよりも、

あれほど美しい世界を映し出していた、
韓国ドラマの映像の力に驚きました。

さらに、
ヨン様演じる主人公が、
ひとりで食事をするシーンの場所にも案内していただきました。

雑貨屋さんの奥に、
小さな食堂がありました。

私たちは、
ドラマと同じように、
ラーメンを注文しました。

すると、
お店の方が大慌てです。

即席ラーメンをパキパキ割って、
大急ぎで準備してくださっています。

こちらは日本人の団体客。

しかも、
目を輝かせているので、
先方にもすぐ伝わったのでしょう。

その時、
ファンクラブから、
たしか1万ウォンほどのプレゼントをいただいていました。

みんなで、

「何が買えるかな」

と楽しそうに見ていたのですが、
とにかく何でも安いのです。

しかも、
お店の方が、

「お釣りがありません」

と困っておられるので、

「お釣りは大丈夫です」

と申し上げたところ、

今度は逆に、
ありとあらゆる物を袋へ入れてくださるのです。

「これも持っていきなさい」
「これもどうぞ」

と。

日本では高く感じるような物まで、
たくさん入れてくださいました。

私は、

「なんて豊かな国なんだろう」

と思いました。

物だけではありません。

人の気持ちが、
本当に温かかったのです。

さらに今回は、
珍しいキャンプツアーだったためか、

韓国のテレビ局の方たちも、
ずっと私たちに同行していました。

カメラを回しながら、
ファンに質問したり、
インタビューをしたりしていたのです。

「今日の夕方、放送します」

と言われましたが、

私は恥ずかしくて、
インタビューはお断りしました。

でも、
ずっとカメラに追いかけられていると、

なんだか、
自分たちまで芸能人になったような、
不思議な気持ちになりました。

キャンプツアーは、
二重にも三重にも、
驚きと幸せが重なっていく旅でした。

そして何より、
同じファンの方たちと出会えたことが、
とても嬉しかったのです。

初対面なのに、
自然に話が合う。

その後、
韓国でのファンミーティングへ行くたびに、
少しずつ顔なじみも増えていきました。

今思い返すと、
あの頃の私は、

韓国という国へ、
少しずつ安心して行けるようになっていく途中だったのかもしれません。

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