グァムでのファンミーティングは、韓国や日本でのイベントとは全く違う、特別な空気に包まれていました。
南の島の光や風のせいだったのかもしれません。
今でも、あの時の空気感だけは、どこか特別なものとして心に残っています。
ファンミーティング三日目以降は、出発の日まで自由時間になっていました。
たくさんのオプショナルツアーもありました。
イルカツアーや、海へ出かける企画など、楽しそうなものもたくさんありました。
けれど私は、どこかへ飛び出して行こうという気持ちにはなりませんでした。
もう、それまでの時間だけで十分だったのです。
クォン・サンウさんとの思い出。
月様のダイヤのイヤリング。
南の島の風。
それだけで、私の心は満たされていました。
私は静かにホテルで過ごしました。
ホテルの中を歩いたり、部屋でゆっくりしたり、
一人で食事をしたり。
それだけで、とても幸せでした。
グァムでの朝食も印象に残っています。
ホテルの方々は、日本人にとても丁寧でした。
私などは「マダム」と呼ばれ、
まるでお姫様になったような気持ちになるほど、丁寧に接してくださいました。
また、ファンミーティングでは、グァムの戦地も案内していただきました。
第二次世界大戦中、日本がこの地を統治していたことを思うと、日本人として頭が下がる思いでした。
三日目の夕方、自室のソファに座りながら、コーヒーを飲んでいました。
窓の外では、太陽がゆっくりと沈んでいきます。
その光景を、私はずっと静かに見ていました。
そして、少し経った時でした。
今度は同じ場所に、月様が現れてくださったのです。
日本では、なかなか見ることのできない光景でした。
その瞬間、私はふっと思いました。
「今回のグァム旅行は、大成功だった」
と。
グァムでの思い出は、今でも時系列ではありません。
まるでスライドショーのように、ひとこまずつ頭の中に浮かんできます。
2010年5月。
グァムへ行くかどうか、本当に迷いました。
韓国なら迷わず行けるのに、グァムだけはなかなか決心がつかなかったのです。
それでも、思い切って参加して、本当に良かったと思っています。
そして、日本へ帰って来た時。
羽田空港で入国審査を終え、洗面所で旅行用の服装を整え直すと、私はいつもほっとしていました。
「無事に帰って来られた」
そう思う瞬間でした。
けれど不思議なことに、韓国へ到着した時には、また全く違う喜びがありました。
空港のエスカレーターを歩きながら感じる、韓国の空気。
「ああ、来たんだ」
その瞬間、いつも胸がいっぱいになっていました。
グァムでの時間は、
クォン・サンウさんとの思い出だけではなく、
太陽様や月様からも、たくさんの安心をいただいた旅だったように思います。