クォン・サンウさんのお誕生日は、8月5日です。
その日は、日本か韓国のどちらかで、ファンと一緒にお祝いするイベントが行われていました。
私もその日には必ずお休みを取り、
その日を中心に組まれたツアーに参加していました。
ある年のことです。
その時は、韓国でお誕生日イベントが行われました。
会場は、大きな女子大学の講堂でした。
そこへ向かう道のりが、とても印象に残っています。
韓国は坂が多く、バスはかなりの急坂を登っていきました。
そして降りた後も、今度は長い長い階段を上がっていきます。
その階段を登りきった先に、会場がありました。
席は当日、抽選で決まります。
前なのか、後ろなのか、それとも真ん中なのか。
その瞬間は、いつも本当にドキドキします。
そしてその時――
なんと、最前列の席が当たったのです。
あまりのことに、信じられない気持ちでした。
会場に入ると、壇上がすぐ目の前です。
少し左側でしたが、それでもとても近くて、夢のような距離でした。
隣にいらした方は、とても素敵なキャリアウーマンの方で、
「私は全部参加しています」と、はっきりおっしゃっていました。
その言葉がとても印象的で、
その方にとって、クォン・サンウさんがどれほど大きな存在なのかが伝わってきました。
イベントが始まりました。
お誕生日ということで、
会場の中から10名ほどが選ばれ、壇上に上がって一緒にお祝いする企画がありました。
番号で呼ばれるのですが――
その時、
私の番号が呼ばれたのです。
思わず、隣の方に「今の、私ですよね」と確認してしまいました。
「大丈夫、大丈夫」と言っていただき、
ようやく現実なのだと分かりました。
舞台の近くに行くと、
係の方から衣装を渡され、着替えます。
まるで聖歌隊のような衣装で、
帽子と上着を身につけ、天使のような姿になります。
立ち位置や順番なども説明され、
まるで自分が出演者になったかのようでした。
そして舞台へ。
足が震えるほど緊張しましたが、
その時間は夢の中にいるようでした。
ケーキのカットや、ハッピーバースデーの歌。
手元の歌詞を見ながら、一緒に歌いました。
そして最後に、
壇上にいた私たち一人一人に、ハグをしてくださいました。
その瞬間のことは、
今でもはっきりと覚えています。
本当に、夢のような時間でした。
舞台を降りたあとも、
しばらく現実に戻れないような気持ちで、席に戻ったことを覚えています。
しかも、その日は最前列です。
目の前にいらっしゃる姿を見ながら、
なんとも言えない特別な時間を過ごしました。
そんな経験は、
私の中でも、忘れられない大切な思い出のひとつです。

お誕生日のテーブルにそっと置かれているような、小さな花かご