夕方、空の色が少しずつやわらいでくる頃、
私は自然と西の空を見上げるようになりました。
最初は、ただ「明るい星がある」と思っただけでした。
けれど、それが金星だと知ってから、
その光は少し特別なものになりました。
2024年12月4日、17時7分。
自宅のベランダから見上げた空には、
左上に金星、右下に細い三日月が静かに並んでいました。

2024年12月4日 17:07 南の空
金星と三日月
ほんの少し離れているのに、
どこか寄り添うようにも見えて、
その光景に、しばらく目を離すことができませんでした。
少し右へ目を向けると、
夕焼けに染まる空の中に、
富士山の姿が静かに浮かんでいました。

同日 17:07 ベランダから右手の空
富士山の方向
同じ場所に立ちながら、
視線を少し動かすだけで、
こんなにも違う景色が広がっていることに、
あらためて気づかされます。
日によって、見える時間は少しずつ変わっていきます。
少し早く外に出ないと見えない日もあれば、
ゆっくりでもまだ空に残っている日もあります。
何度も見ているうちに、
空の変化とともに、星の見える時間も動いているのだと、
少しずつわかってきました。
ほんのわずかな違いなのに、
それに気づけたとき、
なんだかとても嬉しくなります。
気がつけば、
その時間が一日の中でとても楽しみなひとときになっていました。
特別なことをしているわけではなく、
ただ空を見上げているだけなのに、
そこには静かな時間が流れています。
金星はいつも同じように輝いているのに、
その見え方は日々少しずつ変わっていきます。
その変化を追いかけるように、
私は今日もまた、夕方の空を見上げます。
I’m truly grateful.