昨日、なんとなく買い物に行きたくなって、スーパーへ出かけました。
パンがなくなっていたので、それを買うのが一番の目的です。
それから、なんとなく中華スープが飲みたくなって、鶏がらスープの素や長ネギも買いました。
あれやこれやと買い物をして、ほっとして。
いつものように、鳩カフェに座りました。
アイスカフェオレをいただこうとしていると、目の前に一匹のワンちゃんがやってきました。
普段なら、知らないワンちゃんに自分から声をかけることはあまりないのですが、その日はなぜか、
「かわいいですね。お名前はなんていうんですか?」
と、自然に声をかけていました。
すると、
「サンです」
とのお返事。
「えっ、サンくん?」
驚きました。
少し前に、見晴らし台でお会いした、あの黒いワンちゃんのサンくんだったのです。
飼い主さんもチョコちゃんのことを覚えていてくださいました。
お話を伺うと、サンくんのお家は私たちの住宅街ではなく、もう少し下の方にあるそうです。
そこから自転車にサンくんを乗せて坂道を上り、見晴らし台の近くまでいらして、公園などでお散歩をされているとのことでした。
私も、
「どちらにお住まいなんですか?」
と聞かれたので、
「見晴らし台のすぐ近くです」
と答えました。
すると、
「あそこから、ここまでお買い物に来るんですか。大変ですね」
と。
「ウォーキングにちょうどいいんですよ」
と申し上げると、
「わあ、素晴らしいですね」
と言ってくださいました。
若くて、とてもスポーティーな方です。
そんな方から「素晴らしいですね」と言われて、なんだか少し嬉しくなりました。
そして、先日サンくんと見晴らし台でお会いしたことを、ブログにも少し書かせていただいたことをお話ししました。
すると、
「嬉しいです」
と言ってくださいました。
思いがけないところで、またサンくんに会えました。
そんな小さな偶然が、なんだかとても嬉しい午後でした。
そして、その日の鳩カフェでは、もう一つ感じたことがありました。
時々お見かけする、耳の遠い方がいらっしゃいます。
以前、私はそのことを知らず、一生懸命その方にお話ししていました。
すると、そばにいらした方から、
「この方、耳が遠くて、あまり聞こえないんですよ」
と教えていただきました。
私は驚いて、その方にも、教えてくださった方にも、
「申し訳ありませんでした」
とお伝えしました。
昨日、その方をまたお見かけしました。
すると今度は、その方の方から、
「今日はなんだか寒いですね」
と声をかけてくださいました。
私は少し大きな声で、
「秋らしくなりましたね」
とお答えしました。
すると、
「そうですね。秋ですね」
と。
聞こえていらっしゃるようでもあり、どこまで届いているのかは私にはわかりません。
その方は周りをよく見ていらして、少し離れたところにいる人を見ながら、
「あの人大丈夫かしら」
と心配されたりもしていました。
以前の私は、聞こえていると思えば、たくさんお話ししようとしていました。
けれども、その方にはその方の世界があり、その方にちょうどよい距離や会話の仕方があるのだと思います。
昨日は席を立つとき、
「お気をつけて。お先に失礼します」
と、少し大きな声でお伝えしました。
その方は、こちらに反応してくださいました。
それで十分だったような気がしました。
サンくんとの思いがけない再会。
そして、鳩カフェでのもう一つの小さなやりとり。
人と出会ったとき、たくさん話すことだけが親しさではないのかもしれません。
近づきすぎず、離れすぎず。
その人に合った距離を大切にしながら、ほんの一言、気持ちのよい言葉を交わす。
それだけでも、人と人との間には、温かなものが残るのだと思いました。
秋らしくなった午後。
パンを買いに出かけただけのはずが、思いがけず二つの出会いから、大切なことを教えていただきました。
すべてに感謝いたします。
I’m truly grateful.