久しぶりに、少し遅い時間にチョコちゃんの散歩に出かけました。
18時48分から19時10分頃まで、日没後のまだ薄明かりが残る時間です。
この日は、お星様がよく見える予報でした。
けれど空を見上げると、雲が広がっていて、
冬の星も、木星も、春の星も見えません。
月も、やわらかく傘をかぶっているようでした。
そんな中で、
いつもチョコちゃんがゆっくり遊ぶ見晴らし台に、
ひときわ強い光が見えました。
金星さんです。
雲がかかっているはずなのに、
その光だけははっきりと届いてきます。
とてもうれしくて、
富士山の前の散歩道を、ゆっくり歩きました。
チョコちゃんも楽しそうに、
草の匂いをかいだり、しっぽを振ったりしながら歩いています。
どれだけ歩いても、
金星さんは、ずっと同じように見えています。
散歩道を抜けて住宅街に入り、
ふと後ろを振り向くと、
家々の屋根の上に、
高く、あの光がありました。
「一番星、見つけた」
そんな言葉が、自然に浮かびました。
それは、遠い星ではなく、
私の日常の中にそっと入ってきた光のように感じました。
歩きながら、今日あったことを心の中で話しかけてみます。
何気ない一日を、
静かに聞いてくれているような気がしました。
やがてまた、夕方が来て、
忙しい時間の中でも、
ふと空を見上げると、あの光がある。
そんな日々が、また始まるのだと思いました。
「また明日ね」
そう声をかけて、家へと戻りました。
とてもうれしい夕方でした。