今日、私はずっと、ピンクちゃんのことを考えていました。
ピンクちゃんは、ミラクルちゃんのお母さんになり、次には緑ちゃんのお母さんになりました。
私の中では、ミラクルママ、そして緑ママとして過ごしていた頃の思い出が、特にたくさん残っています。

緑ちゃんを育てていた頃には、私も少しずつ、ピンクちゃんのことが分かるようになっていました。
夕方、お食事を用意すると、ほかのカラスさんたちが先に降りてきても、ピンクちゃんたちは争いませんでした。
門の上で、静かに待っていました。
私が近くを通っても、逃げることはありません。
ただ、深い目で私を見ながら、
「今日もよろしくお願いします。」
と伝えてくれているようでした。
私も、
「今すぐ用意するから、少し待っていてね。」
と声をかけました。
ほかのカラスさんたちが食べ終わり、ようやくピンクちゃんと家族だけになった時、
「さあ、今度はゆっくり食べてね。」
と言って、お食事を出したことが何度もありました。
ピンクちゃんは、本当に穏やかで、謙虚なお母さんでした。
リボンちゃんが生まれてから、私は、ひなママの声をよく聞くようになりました。
リボンちゃんがひなママと一緒にいる姿を見て、
「ひなママから英才教育を受けているのかしら。」
「社交的で経験豊かなひなママと、体験学習をしているのかもしれない。」
そんな、のんきなことを考えていました。
リボンママとリボンパパは、少しゆっくり過ごしているのかもしれない、とさえ思っていました。
けれども今、あの頃を振り返ると、私の知らないところで、何かが起きていたのかもしれません。
ひなママは、静かにリボンちゃんに寄り添い、守ってくれていたのでしょうか。
私は何も気づいていませんでした。
ピンクちゃんたちは、あまりにも静かで、あまりにも謙虚でした。
だからこそ、私はいつまでも、いつものようにそこにいてくれるのだと思っていました。
けれども、ピンクちゃんがいなくなったとは、まだ決めたくありません。
どこかで元気にしているかもしれません。
オレンジくんと一緒に、静かに暮らしているのかもしれません。
また、何事もなかったように、門の上に現れてくれるかもしれません。

今日は、ただ、ピンクちゃんに伝えたいのです。
ミラクルちゃんを育ててくれて、ありがとう。
緑ちゃんを育ててくれて、ありがとう。
リボンちゃんを、愛情いっぱいに育ててくれて、ありがとう。
私を信頼し、いつも静かな眼差しを向けてくれて、ありがとう。
ピンクちゃん。
どうか、どこかで元気でいてください。
そして、いつかまた、会えますように。
I’m truly grateful.