朝から、少し不思議な色の空でした。
青空というよりも、青みを帯びたグレー。
雲様が空いっぱいに広がっていて、いつもの朝とは少し違った静かな空でした。
今日は私のお誕生日。
特別なことをしようと決めていたわけでもなく、いつものように一日が始まりました。

空を眺めながら、いつもの朝の時間を過ごしました。
雲様の向こうには富士山もいらっしゃいました。
はっきりとした青空の日とは違いますが、こういう少し霞んだ空にも、その日だけの美しさがあります。

そして、お庭へ。
鳥さんたちの一日は、もう始まっています。
お水を見たり、お食事を差し上げたり。
お誕生日だからといって、鳥さんたちの暮らしが変わるわけではありません。
いつもの朝です。
でも、そんな「いつものこと」があることが、今日はなんとなく嬉しく感じられました。

午後3時を過ぎました。
15時15分。
ひなママがお庭へ来てくれました。
お食事のそばに立っているひなママ。
手前にはバードバスがあります。
いつものお庭の、いつもの光景です。

そして、そのすぐあとでした。
表のお庭へ出たとき、なんだかトントンと肩を叩かれたような気がして、ふっと振り向きました。
そこに――
バラさんが咲いていました。
「あっ……」
思わず立ち止まりました。
お誕生日の日に、一輪。
サーモンピンクのような、やさしい色のバラさんです。

もちろん、バラさんがお誕生日を知って咲いたのかどうかは分かりません。
でも私には、この日にこの一輪に気づけたことが、とても嬉しい出来事でした。
少し後ろへ下がって、もう一枚撮りました。

ところが、このときの私はまったく気がついていませんでした。
写真には、ちゃんと蕾さんも写っていたのです。
咲いている一輪のバラさんに夢中で、そのすぐそばにいる次の蕾さんを見ていませんでした。
あとから写真を見て気づきました。
一輪だけではなかったんですね。
次のバラさんも、もうそこで静かに準備をしていました。
15時45分。
咲いていたバラさんをカットして、ガーデニングテーブルの上に置きました。
お庭にいたときとは、また違うお顔に見えます。

そのままリビングへ。
白いクロスの上にそっと置いてみました。

私は、このときのバラさんを見て、なんだかとても落ち着きました。
庭で咲いていたときの元気なお姿とは少し違って、白いクロスの上で静かに休んでいるように見えました。
それから洗面所へ。
今、洗面所にはベゴニアさんたちがいます。
そこへ今日のバラさんにも来ていただいて、みんなで一枚。

そして、今度は玄関へ移動しました。
玄関には、ずっとそこにいらっしゃる「森の王者様」たちがいます。
象さんたちと一緒に、今日やってきたバラさんにも並んでいただきました。

朝にはまだ、お誕生日の一日がこんなふうになるとは思っていませんでした。
空を見て。
鳥さんたちに会って。
ひなママが来て。
そして午後になって、振り向いたところに一輪のバラさんが咲いていました。
特別な予定をたくさん作らなくても、目の前にあるものを一つ一つ見ていると、一日はこんなにたくさんのものを見せてくれるんですね。
夕方。
チョコちゃんとお散歩へ行きました。
18時19分、見晴らし台。

朝から見ていた、あの青みがかったグレーの雲様が、夕方の空にも広がっていました。
金星さんのお姿は見えませんでした。
でも、深い緑の向こうに広がる静かな空を、チョコちゃんと一緒に眺めました。
朝の空から始まった、お誕生日の一日。
そして夕方、もう一度空へ。
その途中で出会った、一輪のバラさん。
写真を見返したら、その隣には、私が気づかなかった小さな蕾さんまでいました。
今日咲いてくれたバラさん。
そして、これから咲こうとしているバラさん。
なんだか、新しい一年の始まりにぴったりでした。
ありがとう、バラさん。
とても嬉しいお誕生日になりました。
I’m truly grateful.