昨夜、遅くに星を見ようとベランダに出ました。
つい先ほどまで、満天の星空を楽しんでいたのに、ふと気づくと雨が降っていました。

雨の朝、静かに濡れていました。
その瞬間、頭に浮かんだのは、あの120%開花した日暮らし椿のことでした。

あのとき、いちばん輝いていた姿。
この雨に打たれて、もしかしたら落ちてしまったのではないか――
そんな思いが胸をよぎりました。
けれど、そのときは、もうひとつのピンクの椿のことまでは思い至りませんでした。
そして朝。
待ちかねたように裏庭へ出ました。
雨の名残はありましたが、静かで、どこか満ち足りた朝の空気がありました。
ほっとして写真を撮り、
少し離れた場所にあるピンクの椿にも目を向けました。
――落ちていました。

三分咲きのまま、土の上に。
土の上に、そっと。
その姿は、まだ三分咲きのまま。
花びらがぎゅっと詰まり、これから開こうとしていた、そのままの姿でした。
胸に迫るものを感じながら、急いでシャッターを切りました。

そっと、手に取りました。
いつもなら、そっと手に取り、場所を整えてから写真を撮るのですが、
そのとき、私はふと感じたのです。

ここで、ようやく落ち着いたように見えました。
その椿が、
「ありがとう」と、やさしく微笑んでいるように。
私があまりにも期待していたからこそ、
この椿は、自分の運命を知りながら、どこかで心を尽くしてくれていたのかもしれません。
開くことができなかった花として終わること。
その現実を、私にどう伝えるか。
もしかしたら、咲いている間ずっと、静かに考えていたのかもしれません。
そして最後に、
そのままの姿で、私に見せてくれた――
そんな気がしたのです。
今年もまた、風に打たれて落ちた椿がありました。
開花寸前の、いちばん美しい瞬間で。
自然の中では、
すべてが思い通りに進むわけではありません。
けれど、だからこそ、
その一瞬一瞬が、かけがえのないものとして心に残ります。
子どもの頃から、私は空や星、自然に惹かれてきました。
ただ楽しくて、胸が踊るような感覚だけを頼りに、見上げていたあの頃。
今、あらためて宇宙のことを学び、
遠い時間の流れに思いを馳せると、
この一瞬の尊さが、いっそう鮮やかに感じられます。
どれほど長い時間の先には、
この世界もまた、別のかたちへと移り変わっていく。
そう思うと、
今ここにある一瞬――
この椿の姿も、私のこの朝も、
すべてがかけがえのない時間の中にあるのだと感じます。
だからこそ。

ただ静かに、そこにありました。
この短い時間の中で、
出会い、見つめ、感じることができたことに、
ただ静かに、感謝の気持ちが広がっていきます。
今朝の三分咲きの椿が、
「ありがとう」と微笑んでくれたように。
私もまた、
この世界に「ありがとう」と言える自分でありたいと、
そう思いました。
おはようございます。
今日も、素敵な一日を。